東京大学先端科学技術研究センター 協働事業

フツウ・ラボ 講座レポート

フツウの会話のルールとは? -順番交替・言葉と行為の所有権-

第3回目のテーマは、普段の会話において「どのような時に話し手が交替するのか?」について考えます。講義では、実際に3人の会話を観察しながら、話し手の発言が終わりそうな時に「どのような流れで次の話し手が話し出したのか?」「なぜ話し出そうと思ったのか?」など、具体的な事例をもとに「順番交替のルール」について考察していきます。 また講義の後半では、話し手の立場によって、「適切だとされる言動」(=所有権を持つ言葉と行為)、「不適切だとされる言動」(=所有権を持たない言葉と行為)があるという「言葉と行為の所有権」について学んでいきます。

綾屋紗月
東京大学先端科学技術研究センター特任准教授
自閉スペクトラム当事者。東京大学先端科学技術研究センター特任准教授。長年「当事者研究」に取り組み、その歴史・理念・方法について研究している。最近は国際的な自閉症コミュニティとつながり、自閉症者とアカデミアの共同研究のための課題についても検討している。主な著作に、共著『発達障害当事者研究』(医学書院、2008年)、共著『つながりの作法』(NHK出版、2010年)、編著『ソーシャル・マジョリティ研究』(金子書房、2018年)、『当事者研究の誕生』(東京大学出版会、2023年)など。

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