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東京大学先端科学技術研究センター 協働事業

「ダイバーシティ」や「インクルージョン」が
求められている時代に本当に大切なこと。
それはきっと「受け入れる」という姿勢ではなく、
多様性の中に自分自身を「位置付ける」という視点。

「ダイバーシティ」や「インクルージョン」が求められている時代に本当に大切なこと。
それはきっと「受け入れる」という姿勢ではなく、多様性の中に自分自身を「位置付ける」という視点。

近年、「ダイバーシティ」や「インクルージョン」 という言葉を社会のいろいろな場所でよく耳にするようになりましたが、理念の大切さはわかるものの、 実際にどのように行動したらいいのか、何から始めたらいいのかはとても難しい問題です。コミュニケーションの主な対象となる「社会的マイノリティ」の人々の前提を理解するということも、決して簡単なことではありません。そこで、ダイバーシティやインクルージョンを「標語」としてではなく、きちんとした「知識」や「技術」として習得するためのカリキュラム開発がこの『ジブン・ラボ』の目的になります。

具体的には、東京大学先端科学技術研究センターと協働して、「当事者研究」という研究分野の手法をベースに行っていきます。当事者研究とは、マイノリティの当事者同士が自らの体験を共有し合いながら、今まで理解されていなかった現象を言語化することで、自分の助け方や理解を見出していく手法です。

『ジブン・ラボ』では、当事者研究の分野と関連したさまざまな知見をもとに、杉並区の生涯学習事業として2022年度よりシリーズ講座を開催しています。本サイトのコンテンツは、多くの市民が多様性のリテラシーをより向上させることを目的に、講座内容を再編集したものになります。

当事者研究とは?

当事者研究とは、マイノリティの当事者同士が自らの体験を共有し合いながら、今まで理解されていなかった現象を言語化することで、自分の助け方や理解を見出していく手法です。

当事者研究の始め方

どなたであっても、自分の中に何かしら「言葉にできないモヤモヤ」がある方は当事者研究を始めることができます。自分と似た悩みを持った人たちと一緒に研究してみましょう。

講座レポート

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2023年度 テーマ

チガイ・ラボ

2023年度のテーマは『チガイ·ラボ』。発達障害や統合失調症、依存症や認知症など、さまざまな社会的マイノリティの現場で行われている当事者研究の実践者を講師にお招きして、それぞれの当事者から見えている世界を学び、自分自身との「違い」や「同じ」を探っていきます。

※本講座は、東京大学先端科学技術研究センターの当事者研究分野(熊谷研究室)、内閣府ムーンショット型研究開発事業(JPMJMS2292)と協働して行います。

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2024年度 テーマ

フツウ・ラボ フツウってなんだ?

フツウ・ラボ

社会の多数派がつくるルール(フツウ)について考えていくために、発達障害者の側から多数派のルールやコミュニケーションを研究する『ソーシャル・マジョリティ研究』をベースにしながら、「マジョリティ特権」や「異文化理解」など、よのなかのさまざまな「フツウ」を探っていきます。

協力:杉並区、東京大学先端科学技術研究センター 当事者研究分野 熊谷研究室、内閣府ムーンショット型研究開発事業(JPMJMS2292)